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2015-02-06

プロデビューから19年






私がプロボクサーとしてデビューを果たしたのは1996年の2月6日でした。

写真を撮る習慣のなかった私の手元にある写真はこれ1枚のみ。

赤いトランクスが私ですが、ちょうど19年前の本日です。



デビュー戦は3RKO負け眼底骨折と鼻骨骨折で病院送りにされたことは、

過去の記事で何度か触れてきましたが私の師匠にはこう言われたものです。

『お前は右利きのボクサーなのに会長は何考えてんだ!?』と。

『どういうことですか?』と質問した私に師匠が説明してくれたのは、

アマチュア経験もない右利きボクサーのデビュー戦相手がサウスポーでは、

経験上絶対に不利だと判断されるため何処のジムでも断るのが当然なのに、

いくら新興ジムで「コネが無い」とは言えあまりにも不公平だ
というものでした。



私もそのようなボクシング業界の暗黙のルールは知りませんでしたし、

右利き同士なら正月休みを入れる予定だった師匠は正月返上で付き合ってくれ、

私のジムにサウスポーが居なかったことから東京のジム数軒へスパーリングに出向き、

初めは距離感とタイミングが全く掴めず苦労したことを今でも覚えています。



その後、デビュー戦の相手は3連続KO勝ち東日本新人王の準決勝まで進み、

その年の優勝候補だった国体2位のアマチュア出身者に判定で敗れ引退したそうです。

私はボクシング経験が1年にも満たないうちにプロデビューしましたが23歳という年齢は、

ボクサーとしては決して若くはない訳ですが相手の選手は27歳とさらに年上でした。

ボクシング経験は長かったようですが「訳あり」でプロデビューが遅くなったようで、

「日本チャンピオンへの最短コース」である全日本新人王を1発で取る覚悟だったとか。



「自分には時間がない」ことをよく理解した上での挑戦だった訳ですから、

準決勝で敗れた瞬間に「潔く引退することを決意した」と後に人伝で聞きました。

その後、私が彼と同じ舞台で決勝戦まで進むのはそこから2年後のことでしたが、

『デビュー戦の相手が1番の強打者だった』ことを当時は知る由もありませんでした。

他にもカウンターでダウンを喫した経験はありますがタイミングと拳の質は別物ですから、

デビュー戦の相手だった写真のサウスポーの選手が「最も固い拳だった」ということです。



退院から7ヵ月後2戦目をKO勝ちで飾り私自身も強打者として覚醒して行った訳ですが、

試合では相手選手のアゴを折ったことスパーリングでは鼻骨を折ったことがあります。

私も自分のパンチだけは体験することができませんがデビュー戦で味わったことのある、

まるで石で殴られたような鼻にツーンとくる痛みと目に星が出るような感覚なのでしょう。



デビュー戦で初めて喰らった左ストレートの痛みは今でも忘れることがなく、

『なるほど・・あの固さなら顔面が骨折するのも当たり前だな』と、

何も解らないまま勢いだけでデビューした当時を懐かしく思い出します。



本日もお疲れさまでした。



 END

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コメント

自分も以前、初のサウスポーとの試合前に一度もサウスポーとスパーしないまま当日を迎える時がありました。

しかし、その試合は試合一週間前に私が事故の被害者となり流れた訳ですが

あのまま試合をしていたら負けていたことでしょう。

初のサウスポー相手に一度もスパーをさせずに試合をさせるジムが木更津にはありますm(__)m

Re:

闘う柔整師くん、その気持ちは痛いほど解ります(≧∇≦)

俺も時々『会長って選手勝たせる気あるのかな?』と、

疑問に思うことがあったし初期のメンバーは苦労したと思う。

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