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2015-04-04

堅気じゃない日々 前編

本日の記事は「今から11年前の実話」を記述するものです。

この時期は私が古巣であるボクシングジムにトレーナーとして正式復帰を果たす、

およそ半年程前に働いていた「解体屋」で起きたほんの小さな夜の出来事です。



「堅気に戻る」と言えばヤクザ者のような不良が足を洗いマジメに働くというのが、

一般的なイメージだと思いますが「私が働いていた解体屋の社長」もまさにそれで、

組を抜けた後にトラックの運送会社を興したのが会社を立ち上げるきっかけだったとか。

最後は「3ヶ月連続で賃金の未払い」を喰らい仲間と共に会社を辞めたエピソードは、

何度か記事に書いた通りですが本日は最後に賃金を頂いた現場での出来事です。



その日も年末が押し迫る中「東京都内にある解体工事現場」へと向かうべく、

私を含めた従業員3名早朝の5時に地元を出発し夜遅くに帰宅するという、

過酷かつ多忙な日々を送っていた訳ですが現場の引渡し期日も近づいており、

『今日で何とか大まかなメドを付けんぞ!』と社長から言われていた訳です。



3人の中で1番年上だったのは私でしたが「解体屋の仕事」を始めたのは、

年下である2人のほうが先輩でしたから当時はまだ補助的な役割が多く、

元大型ドライバーのY口君がリーダーとして解体現場の重機を操作し、

ボクシングジムの後輩でもあったY橋深箱の4tトラックを運転するという、

役割分担は完全に出来上がっており非常に良いチームワークだったと言えます。



その日も解体した小さなビルの鉄骨「地元にあるスクラップ屋」へと運搬し、

当時はまだ「現役のプロボクサー」でもあったY橋が直帰で先に上がるという、

彼が練習に間に合うような配慮もなされており私達3人は強い絆で結ばれていた訳です。

まさかその8ヶ月後上記したスクラップ屋(鉄・金属のリサイクルセンター)に、

私が就職し「8年もの長期」に渡ってお世話になろうとは夢にも思いませんでした

「人と人との縁」というものは本当にどこで繋がっているか分からないものです。



そして仕事終わりの夕方5時に差し掛かろうとしていた頃に社長が現場に到着し、

『おうっ、こんじゃあ間に合わねェど!兄ィヤ達は残業できっか?』と言われ、

毎度お馴染みとなっていた「掟破りの裏家業」を始める準備を整えることに。

何故「掟破り」なのかと言えば「午後5時以降の解体工事は禁止」とされる、

「東京都内の条例」にあるのかは存じませんが近所の住民にすぐ通報され、

警察が注意をしに来るということでしたから強行はできなかった訳です。



私にも「守秘義務」がありますから「絶対に書けないこと」はいくつもあります。

それでも『バレなきゃいい』というのが社長の信条ですから従う他ありませんww

この日も解体現場が「養生シート」で完全に覆われているのをいいことに、

現場の照明を消したまま「ユンボのライトのみでこっそり解体を続ける」という、

犯罪とまでは行きませんが前代未聞の「条例違反」がこの夜も始まった訳ですw



従業員の中で1番重機のオペレーションが上手かったのはY口でしたが、

そのY口に『社長がやると俺の1.5倍速いんですよ!』と言わしめる社長の2人が、

それぞれのユンボのライトのみを頼りに暗がりの中で解体作業を繰り返します。

・・え?「私の役目」ですか?

解体現場の表に立ち「警察が着たらすぐに知らせる」という見張り役ですよww

『・・・これ、絶対に堅気(かたぎ)の仕事じゃねェよな?』

私の「仕事に対する考え方」が根底からひっくり返された瞬間でした。



* 後編に続きます



 END

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