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2014-01-31

置かれた環境を味方につける

「お金がない」や「学歴がない」など、現状に不平不満をこぼしても何も変わりません。

そういう人間には『バイトでもして貯金しろよ』『学歴の関係ない世界で成功しろよ』

そう言ってやりたい気持ちになります。

専業の株式トレーダーである、現在の私がまさにそれを実行している訳ですから。



私は貯金を切り崩し、60万円で証券口座を開設したのが最初のスタートでした。

当時はサラリーマンでしたから月給の余剰資金は貯金に回し、

ボーナスは全て投資資金に回し、株を買い増して行ったという経緯です。



パソコン4台でトレードをしている人と比べれば、同時に確認できる情報は減りますが、

パソコン1台でもキチンと利益を上げられる手法を編み出せば良いだけですから、

環境が恵まれていないことは決して不利ではないし、そういう不満は言い訳でしかありません。



『これしかない』と思うのか『これだけそろっている』と思うのか、

同じ環境に置かれていようとも、「物事の受け止めかた」で世界は逆転します。

だからこそ、自分が置かれている環境をいかに有効利用できるかが重要なんです。



余談ですがパソコンを3台買うお金はあるものの、部屋が狭くて置く場所がありませんww

新しい手法も上手く行っていますし、やはり私はパソコン1台で十分なようです。

本日もお疲れさまでした。



 END

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2014-01-30

バイ バイ アベノミクス

『Buy My ABENOMICS』 (私のアベノミクスは買いです)

安倍首相が昨年高らかに宣言したこのセリフ。



先日も記事にしましたが、日本市場の平均株価は高値を更新するどころか、

1月6日の大発会で付けた高値を一度も上回ることなくダラダラと下げ続けています。

もちろん「下げすぎによる自立反発」は何度かありましたが全て一日天下に終わり、

翌日以降の上昇転換に結びついたものは何一つありませんでした。



『Bye Bye ABENOMICS』 (さようならアベノミクス)

このような皮肉は、おそらく私だけではないでしょう。

もしくは「サゲノミクス」でも結構ですww



昨年の株高に触発され、今年から投資を始めた方も多いでしょう。

しかし、年初に付けた平均株価を一度も上回っていないということは、

「中~長期の保有」で投資を始めた個人投資家は、平均的に観れば損失を抱えているはず。

賢い投資家は、これから好決算が発表されるであろう銘柄を売ったりはしないものですが、

業績も調べずに高値で飛びつき買いをした初心者が、連日の大幅安に耐え切れず狼狽売り、

これでは大口が買い支えようにも、トレンドが崩れて雰囲気は最悪になってしまいます。



私のような専業でもない限り、一日中値動きを追いかけるのは不可能ですから、

サラリーマンと兼業しながら株を始めようと思っている方(既に口座を開設している方)は、

「消費税の増税」で地合いがどう変化するのかを見極めてからでも遅くはないと思います。

現在の市場動向は海外要因に振り回されているものですが、

それでも安定していたはずの日本株が一番大きく下げているのは、

『アベノミクス効果はもう終わりなんじゃないか?』という不安心理の表れです。

好業績銘柄でも大きく下がるのは、恐怖に支配された人間が売り続けるからで、

その行為がどんなに間違っていようとも、市場の反応こそが「正しい答え」となります。



もちろん「いつ反発に転ずるのか?」は、きっかけ次第でいつでも起こり得ますから、

私の言うことを守る必要などありませんが、「待つのも投資」という格言もあります。

高値掴みを避ける意味でも、下げ止まったタイミングをじっくり待つほうが賢明です。



 END

   
2014-01-29

考えるな 感じろ

『Don't think _ Feel』 (考えるな、感じろ)

映画「燃えよドラゴン」の中で、ブルース・リーが言ったセリフです。

これは、リー自身が人生哲学として唱えている言葉を映画の中に取り込んだもので、

私も含め、ファンの間では今もなお伝説の名言として語り継がれています。



映画の中で、一人の少年がリーに稽古をつけてもらうシーンがあります。

一礼するなり『蹴ってみろ』と言うリーに戸惑う少年、もう一度『蹴るんだ』とリー。

蹴りを一発放った少年にリーは『何だそれは?蹴るマネか?五感を研ぎ澄ませ!』と注意。

けなされたことにムッとした少年はリーを睨み付け、一回目よりもさらに力強く蹴りを放つ。

無表情で再び少年に近づいたリーが言う『五感を研ぎ澄ませと言ったんだ、怒りではないぞ!』

リーの力強いオーラに圧倒された少年は、気持ちを入れ替えてもう一度真剣に蹴りを放つ。

その無心で放った蹴りを見て、初めてリーの表情に笑顔が出る。

そして『それだ!!何か感じたか?』と少年に問う。

『Let me think ・・・』え~と、と考え込む少年の頭をペチッと叩き、

少年に言い聞かせたリーの哲学的な言葉の最初のセリフが本日のタイトルです。



以下のセリフは字幕や日本語の吹き替えでも解釈は微妙に分かれますが、

リーの伝記などを何冊か読んだ私なりの解釈で書いてみました。



考えるな、感じろ。指先で月を指すようなものだ。

(リーが空を指差し、その指先を見る少年の頭を叩く)

指先に意識を奪われるな。さもなくば永遠に栄光は手に入らない。



そして頭を下げた少年の頭を、最後にもう一発叩いてリーが言います。

『相手から決して目を離すな!たとえ礼をする場面であっても』

そしてお互い目を合わせて礼をし、稽古は終わりました。

おそらく少年には半分も理解できなかったかもしれませんが、とても深い言葉です。

子供の頃、よくこのセリフとリーの表情を英語でマネしたものですw

久しぶりに「燃えよドラゴン」が観たくなりました。



 END

   
2014-01-28

強風に逆らうが如く進め

強風でヅラもぶっ飛ぶ今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

え、私ですか?

もちろんこの記事を書き終えた後、ロードワークに出かける所存です。



どんなに強風が吹き荒れていようとも、男には前進しなければならない時がある。

たとえ目にほこりが入ろうと、風に飛ばされたポテチの袋が足元に絡み付こうとも。

決して振り返ることなく進み続けた者だけが、あの頂に立つことができるのだ。

・・・まあ、どの頂なのかは私にも分かりませんがww



そしていつの日か、川崎まで飛ばされたあいつのヅラも拾ってきてあげよう。

それこそが、走り続ける男の使命であると自負しております。

それでは、春めいた風に桜も騙されて咲きそうな陽気の中、

職質を喰らいそうな風貌でモジモジと走り込んできます。



本日もお疲れさまでした。



 END

   
2014-01-27

ピンチとチャンスは背中合わせ

本日の日本市場は想定通りの大幅続落。

どこで下げ止まるのかが全く解らない状況にあり、

積極的に買い向かう動きはみられず明日以降も不透明感は継続。



それでも好決算銘柄は上昇に転じるなど、個別材料重視の展開に。

結局のところ株式投資に正解など存在しないのである。

市場が「今日で下げ止まるぞ」と教えてくれる訳がない。

リスクを取った者が勝利し、リスクを取ったせいで失敗する。

全ては結果論であり、人間は結果に理由を後付けしたがるものだ。



「チャンスだと思うならリスクを取れ」

大切なのは、間違いだった時に撤退する勇気。

「相場は悲壮感の中から生まれる」という格言がある。

現在の株式市場が、まさにそのような状況にあるのかもしれない。

本日は、私も新たに一銘柄買いを入れてみた。

明日以降の値動きを引き続き注視して行きたい。



 END

   
2014-01-26

回復するアメリカ経済 ~ 回復できない日本経済

アメリカ経済は長期的なスパンで観測した場合、明らかに回復の兆しが表れている。

一方で我が日本はどうだろうか?

昨年、アメリカの「NYダウ平均株価」は何度も史上最高値を更新し続けたが、

日本はバブル時代の3万8000円台どころかリーマンショック前の1万8000円台も回復できていない。



現在は「中国バブルの崩壊懸念」や「アルゼンチンの通貨安ショック」などで世界同時株安が再燃。

明日の株式市場も「安値寄り」は確実だろうし、今月は不安定なまま推移する可能性が高い。

ただ一つだけ間違いないのは、どれだけ海外情勢に影響されていようとそれは一時的なものであり、

実体経済が良好であれば割安感から買いが入る為、必ず「長期の上昇トレンド」は維持されるもの。

日本も消費税の増税に踏み切らなければ、既にリーマンショック前の株価を回復していただろう。

後解釈でいくらでもこじ付けられるのだが、年明けから下がり続けている日経平均株価を観れば、

貧困に苦しむ人々をさらに貧困へと追い込んでいる安倍政権に対する失望の表れだとも言える。



リーマンショックでは、共に経済的な大打撃を受けたアメリカと日本の両国。

では何故、アメリカだけが同じ期間内で株価を史上最高値圏まで戻すことができたのか?

理由は簡単である。

アメリカは優秀な政治家が正しい政策を行ってきたからであり、

日本は愚かな政治家が間違った政策を取り続けてきたからである。

アメリカは「債務国」で、日本は「債権国」であるにも関わらずだ。



もちろん史上最高値圏まで持ち直したということは、いつかは必ず大幅な下落が起こる。

それでもアメリカは着実に値幅調整をこなしながら、再び強い国へと変貌を遂げる。

日本には、バーナンキ・前FRB議長のような「本当に頭の良い政治家」がいない。

いや、もしかしたら日本を変えていけるのは、もはや政治家ではないのかも知れない。

いずれにせよ、日本に好景気の波が訪れるのはもう少し先の話になりそうだ。



 END

   
2014-01-26

01/25のツイートまとめ

Yuuki_Inagaki_

「日本経済とアメリカ経済」両国の明らかな違いについては明日のブログにでも記そうと思う。強風が吹き荒れる夜に。
01-25 22:21

米国経済の回復はバーナンキ氏の存在なしでは語れない。FRB議長退任が惜しまれる。彼のような「IQの高い政治家」が日本にはいない。だから間違い続ける。
01-25 20:56

アメリカ経済は長期スパンで確実に回復している。株価は史上最高値圏にあるため一時的には大きく調整すると思うが。日本はバブル時代の3万8000円台どころかリーマンショック前の1万8000円すら回復できていない。理由は日本の政治家が間違った政策を取り続けてきたから。
01-25 20:16

「良い円安」と「良い円高」がある。どちらも日本経済にはプラスとなる。理由はエコノミストの誰かの本を読めばすぐに理解できる。残念ながら日本は「悪い円高」が長く続いた後、4月からの消費税増税によって「悪い円安」に向かおうとしている。
01-25 19:47

ブログを更新しました。『炒飯ラーメンと接客のセンス 』http://t.co/CsyZQgYQhp
01-25 16:25

   
2014-01-25

炒飯ラーメンと接客のセンス

日本には「融通を利かせる」という、センスが問われる応対の仕方がある。

この意味を英語で伝える場合「どういう表現方法が適切か?」は悩むところだが、

日本の接客業には欠かせない「素晴らしきビジネスツール」の一つだと言えよう。



これに関する「ある男女のやり取り」をご紹介するため、物語はおよそ十数年前に遡る。

当時、ある仕事の外廻りを担当していた私は、千葉県の内房エリア全域を車で往復していた。

市川から館山までの店舗を任されていた為、昼食は移動中に手っ取り早く済ませたくなる。

走行エリアによって「高速SAの立ち食いうどん」や「格安のファミレス」などをを利用。

外食の多いサラリーマンにとっては出来るだけ昼食代は安く済ませたいもの。

その日は激安中華のファミレス「バーミヤン」に立ち寄り、チャーハンとドリンクバーを注文。

チャーハンを頼むとラーメンのスープがセットで付いてくる(現在は不明)。



私はバーミヤンを中傷する気は全くないので大変恐縮だが、あえて書かせて頂きたい。

料理は絶賛するほどの食材ではないが「格安で種類が豊富」なのがこの手のファミレスの特徴。

さらにはすぐに食べられてそれなりの美味しさがあり、飲み物もおかわり自由なのだから、

外食の多い仕事に就いている人達からは重宝され、現代社会には欠かせない存在である。



私が食事を終え、アイスコーヒーのおかわりを飲んでいた時に、

いかにも外仕事らしき作業着を来たオヤジ達三名が、ワイワイ隣のテーブルに座った。

メニューも開くことなく女性アルバイトを手招きすると、オヤジの一人がこう言ったのだ。

『俺~、チャーハンラーメン』



『・・・』

一瞬、言葉に詰まった女性アルバイトだったが直ぐに復唱する。

『・・チャーハンと、ラーメンでよろしいですか?』

『・・だからぁ・・チャーハンラーメン!』

『いえ・・、ですから・・チャーハンもラーメンも単品でして・・』

『だからっ!!チャーハンラーメンだってばよっ!?』



この押し問答は数分間に及んだ。

このオヤジは、おそらく商店街の中華食堂などで食べているノリで注文したのだろうし、

私達世代の先輩には「チャーハンラーメンギョーザ」などと一本調子で頼む者が確かにいた。

そして、あくまでもマニュアル通りにしか応対できない女性アルバイトにとっては、

「チャーハンラーメン」というセットがないことに対する確認が取れない限り、

どうしても注文を受けることができないという、双方の頭の固さが招いた悲劇である。



あまりの次元の低さに、二人の頭をペチッと叩きたい衝動を抑えられなくなった私は、

三杯目のアイスコーヒーを飲み終えると、一部始終を見届けることなく席を立った。

おそらく頭の柔軟な人間であれば、仮に「チャーハンラーメン」と頼まれたところで、

事の成行きを洞察し普通にチャーハンとラーメンの単品二つを運んできたであろうし、

支払いの際『何だよっ!チャーハンラーメンじゃねえぞっ?』などというトラブルは、

普通に考えれば起こる可能性は低い訳で、これをマニュアル人間に教えるのは難しい。



今、十数年の時を経て「あの時の二人」にこの言葉を捧げよう。

『言葉が理解できるのなら、あとは融通を利かせなさい』



最後に、バーミヤンで「チャーハン」と「普通のラーメン」を頼むと、

チャーハンのスープとラーメンのスープが全く同じものであることから、

何となく損をした気持ちになる為、坦々麺などの別バージョンを頼むことをお勧めする。



 END

   
2014-01-24

良いビジネスパートナーとは?

良いビジネスパートナーとは、必ずしも「良い人」であるとは限りません。

もちろん人として尊敬できるほうが、よりビジネスパートナーとしてふさわしいですが、

仕事を円滑に進めるためには当然、人間性よりも「仕事での相性」の方が最優先されます。



では、良いビジネスパートナーとはどんな人なのでしょう?

それは至ってシンプルですが「仕事上の取り決めを絶対に守る人」です。

奥さんや子供を大切にし、どんなに人柄の良い人であったとしても、

事前連絡もなしに納品時間が遅れたりするような人では売上げにも悪影響を及ぼしますし、

仲間内で飲み会を開くのとは違い、馴れ合いではビジネス面での信頼関係は成り立ちません。



ですから極論にはなるものの、「女にだらしなかろう」が「酒癖が悪かろう」が、

仕事のルールをキチンと守り、安心して取り引きができる人のほうがパートナーとしては適任。

アメリカなどは日本以上にシビアで、仕事でキチンと結果を出している人間であれば、

たとえ性格上の相性が良好ではなくとも、職場では特に重要視されないそうです。

さすがはビジネス大国、公私混同しないあたりは文化の違いでもありますね。



もちろん「仕事ができないからクビ」では、人間としてはあまりにも冷たい気がします。

ですから私は、友人とは「友人としての付き合いだけ」のほうが良いと思っています。

「友人であり良いビジネスパートナーでもある」という関係なら素晴らしいとは思いますが、

仕事での衝突が原因で友情にも亀裂が入るというのは絶対に起きて欲しくないことですから。



いずれにせよ「お互いに交わした約束は必ず守る」ということが、

仕事でもプライベートでも「良好な人間関係」を築く上で最も大切なことでしょう。

「止むを得ない事情」が発生した場合は、可能な限り事前連絡をし誠実に謝罪することです。



 END

   
2014-01-23

その情報は、どれくらいインサイダーに近いのか?

情報化社会で生き残るためには、スピードこそが重要なファクターとなります。

もちろんそれは「一次情報」である必要があり、より正確な内容であることが求められます。



株式投資において「インサイダー取引」はもちろん犯罪ですが、

合法的に取得されたものであれば、他のビジネスにおいても大きなチャンスとなります。

タクシーの運転手や、居酒屋で隣の席に座った客が話した内容から入手した情報などは、

例え「真実の内容」であったとしても、法律ではそれを犯罪として立件することはできません。

人から人へと又聞きしている状況だけでは、本当に真実であるという証拠がないからです。



インサイダー情報とは、このように何気ない日常からも入手することが可能です。

「口は災いの元」

うっかり口が滑りましたでは済まされないことがあります。

あなたの隣にいる客が、ライバル企業の営業マンという可能性もある訳で、

たとえ仲間内であっても企業機密などを表で話す場合は十分な注意が必要です。



もちろん、偶然入手できた情報はワザと流された「ガセネタ」かも知れません。

特に株式市場などは、そうやって個人をカモにする世界ですから、

日頃から「何が真実なのか?」を見極める目を持つことも大切です。

そして、事前に「真実」を入手することができたのなら、そのチャンスを逃してはなりません。

この世で造り上げられる「絶対に負けない手法」は「インサイダー情報」だけですから。



表に出掛けたら、時には街の声に耳を傾けてみましょう。

「ある秘密」を話したくてウズウズしている口の軽い人間は、

飲食店やスーパーなど、何処にでも必ず居るものです。



 END

   
2014-01-22

車のセキュリティが誤作動を起こす





昨年末辺りから車に設置してあるセキュリティが誤作動を起こします。

衝撃のレベルに応じ、2段階で警報を鳴らしてくれるシステムなのですが、

最近はマフラーの地鳴りが通過しただけで「強レベル」の警報が鳴る始末ww



昨夜も私が寝た後に鳴っていたと嫁から言われ、

かなりの近所迷惑ですから取り付けたお店で見てもらいます。

感度を上げ過ぎているのと、センサーの汚れなども考えられますので、

午後のトレードが終わったらすぐに向かう予定でいます。



閑静な住宅街で、夜中に警報が鳴るのは心臓に悪いもの。

近所の皆さん、犯人は私です。

ご迷惑をおかけしましたw



 END

   
2014-01-21

投資家の釣り船

一昨年『投資家と漁師は似ている』という記事を書いたことがあります。

その中でも具体的に分類していけば、個人とプロではさらに異なります。



資金力の乏しい個人投資家は、海岸沿いで釣り竿を垂らして魚を取ります。

ある程度の資金力がある個人投資家は、小さな釣り船に乗って沖へ出て行きます。

そして、大型漁船で網を張り、大量に魚を取りにいくのがプロの投資ファンドです。



全員同じ株式市場で戦ってはいますが、収穫量も手法も全く異なりますから、

資金力でもチャンスのつかみ方でも、個人投資家はプロに比べて不利なのは明白。



それでも各々が持つ資金力で投資を行い、ベストを尽くすしかないということです。

私も初めて沖へ出られるようになった時は、丸太を集めて造った「小さなイカダ」でしたw

あれから2年位が経過したでしょうか?少しはまともな小船で魚を取らせて頂いてますが、

そろそろ新しい船に乗り換えたい頃、今年は劇的な成果を挙げねば。



ちなみに私、釣りはやりませんが・・・何か問題でも?ww



 END

   
2014-01-20

真冬の夕暮れ時に春を思う

昨年末までは、17時のサイレンが鳴る頃に辺りは真っ暗でしたが、

年明けから徐々に日没が遅れてきたようで、最近は走る時間にも余裕ができました。

現在は街灯のあるエリアを走っていますから多少暗くても問題はないのですが、

私の風貌が風貌ですし、不審者だと思われ通報されるリスクが伴うためw

暗くなったら自主的にに引き上げるようにしているという訳です。



本日は膝が少し痛むので筋トレのみとし、ロードワークは休みますが、

日が延びてきたことでブログを書く時間が取れるようになったのはありがたいことです。

連日の長文はなかなか難しいとは思いますが、できるだけ毎日更新したいと思います。



ロードワーク中、夕焼け空を眺めながら17時のサイレンを聞く度に、

少しづつ春の訪れを感じる今日この頃、もうすぐ桜並木を走り抜ける季節が到来します。



本日もお疲れさまでした。



 END

   
2014-01-19

あなたが「カモ」にされない為の心得

『ポーカーを始めて20分が経過して、誰がカモなのか解らなければあなたがカモなのだ』

これは私が敬愛する米国の投資家「ウォーレン・バフェット」の格言の一つである。



この格言は、ビジネス・スポーツ・ギャンブルとあらゆるゲームに共通する心得となる。

相手は人間かも知れないし、巧妙にプログラミングされたコンピュータかも知れない。

そして、勝負の世界に一度身を投じてしまえば、誰にでもその罠に陥る危険性はある。

一旦その舞台に上がってしまえば『私は初心者だ』などという言い訳は通用しないのだ。

自分が生き残るため、力のない者を潰していくのは勝負の鉄則であり卑怯でも何でもない。

選択権はいつも自分にある訳で、それが嫌なら勝負の世界などに挑まなければ良いのだから。



勝負を挑む以上、誰にでも勝算はある。

負けるために戦いを挑む者など「正当な理由」であればいないだろう。

それでも勝敗は必ず決するものだし、作戦通りには行かないこともある。



もしも「自分の試みが全て裏目に出ている」と感じたら、一度そこから抜け出そう。

「勝つこと」よりも「ミスを最小限に抑えて生き残る」ことに集中できれば、

必ず劣勢を挽回できるチャンスが訪れるし、勝負をかけるなら正にそのタイミングだ。

「相手を打ち負かす」のではない。「自分が生き残る」のだ。

あなたが直接手を下さなくとも「打ち負かされない」のであれば、

「相手が自滅する可能性が高くなる」ということで、両者の意味は似て非なるもの。



あなたがカモにされないためには「誰がどんなことをやらかそうとしているのか?」

を事前に察知し、洞察力を持って「予め出口戦略を考えておくこと」が大切である。

もちろんこれらの考えを重視していくことは、私にとっても例外ではない。



 END

   
2014-01-18

仕事にも、さじ加減は必要

「さじ加減」料理を作ったことのある方なら、この言葉は聞いたことがあると思います。

簡単に言えば料理の味付けをする際、調味料や油の分量などを微調整することですね。

初心者の頃はレシピなどを読んで、本に書かれている分量を計って調理していたことも、

慣れてくるにしたがって「大体この位」という目分量で調整できるようになってくるもの。

これは仕事でも、私がいる株式投資の世界でも同じことが言えると思います。



レシピ通りに料理をして美味しければ問題ないとは思いますが、

「味の好み」というものは各家庭で微妙に異なってくるものです。

私は薄味が好きですが、嫁は濃厚な味付けが好きだったりという具合に。



自分自身のことであれば我を貫いても構いませんが、

他人の好みや性格を無視しては商売が成り立ちません。

「自分が良いと思うこと」は万人受けする訳ではないのです。



私は以前「小さく始めて、少しずつ慣れていく」という記事を書きました。

これは料理の味付けでも全く同じことが言えます。

塩やコショウなどの調味料をスープに少しずつ降り掛けていき味見をする。

不足分の調整は後からいくらでも可能ですが、一度にたくさん入れ過ぎてしまった場合、

水で薄めることのできないメニューに関しては、引き算で処理することはできません。

お店なら最初から作り直しですし、家庭なら旦那さんに我慢してもらうしかないでしょうw



スピードが要求されるカテゴリにおいて、タイムロスはあってはならないこと。

特に上記したような「イージーミス」は、プロとして絶対に犯してはならないことで、

「少しずつ試して確認をとる」という作業を怠ったが故に発生してしまうケースだと思います。



やり直しがきくことや、謝って済む問題なら再びチャンスを貰うこともできますが、

他人を傷つけたり身体に害を及ぼすような失敗をすれば、大変な責任問題となります。



「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざがありますが、

私は「少し足りないくらい」から始めるほうが賢明だと考えます。

「言葉足らず」も後からいくらでも付け加えていくことは可能ですが、

うっかり「失言」をしてしまえば、もう後から取り消すことはできません。



「さじ加減は足し算で考える」

スタート地点に後戻りするのは時間の無駄です。

「失敗しても微修正して前に進み続けられるスタイル」

私は、これを築き上げていくことが重要であると考えます。



 END

   
2014-01-17

先物に振り回される株式市場

日経平均株価は、年明けから元気のない展開が続いております。

1月6日の大発会に付けた16.164円の年初来高値を一度も上回ることなく軟調推移。

先物主導で連日上下に大きく揺さ振られながらも、ゆっくりと下降して行くチャート形成。

大局的な上昇トレンドに変化はないものの、何となく嫌~な相場展開が継続中です。



政府は景気判断を上方修正しましたが、消費税増税前の駆け込み需要なだけでは?

と私は考えておりますし、明るい兆しは感じられないというのが正直なところです。

決して悲観的になっている訳ではありませんが、今月は方向感が定まっていません。



それでも相場は日々動き続けている訳で、私も淡々と数字を刻んでいくだけです。

簡単な記事となりましたが、明るいうちにトレーニングに出かけたいと思います。



本日もお疲れさまでした。

皆さん素敵な週末を。



 END

   
2014-01-16

ラーメンが3分で出てくる店

昨夜は、嫁と仲良しのママが経営する居酒屋へ日本酒を持って新年の挨拶に向かいました。

しかし「週に5日来る」という、初めて会う新顔の常連客が面倒くさいタイプのオヤジで、

嫁は接客業なので仕方なく応対していましたが、私は帰るまで無言で下を向いていました。

もちろん私の「話しかけるなよオーラ」により、一度も絡まれなかったのは幸いでしたが、

一向に帰る気配もなく、後から来店した女性客3名にもちょっかいを出し始めたところで撤退。



久しぶりに行くので楽しみにしていましたがタイミングが悪く、

結局はママにも気を使わせてしまい、今後は行きにくくなりそうです。

一旦は帰宅しましたが、気分転換にラーメンを食べに行くことにしました。









ここは地元駅の西口階段脇にある、通称「SLラーメン」

飲み屋帰りのサラリーマンが、電車を待つ間に立ち寄るような店です。

私は、この店では毎回タンメンを注文しています。

この店を仕切っている長老は、無口で仏頂面のオヤジ。

しかし、とにかく手際が良くて料理がメチャクチャ早いんです。









注文から3分で2人前が出てきました(マジですからw)

私達が食べている間も仏頂面で黙々と野菜を切り続けるオヤジ。

素早さが重要な駅前で、伊達に何十年も生き残っている訳ではありません。

オヤジ、美味かった。

またフラッと立ち寄るぜ。



P.S でも・・・、一回くらいは笑えよww



 END

   
2014-01-15

粉雪が舞う頃に

年明けから小説の世界へと現実逃避していた私ですが、

本日は、およそ2週間ぶりに普通の記事を書いております。



朝方に雨戸を開けたところ、粉雪がヒラヒラと舞っていました。

愛車のカラーが黒ですから、微量でしたが雪であることは間違いありません。

路面が薄っすらと白くなる頃に写真でも撮ろうと心待ちにしておりましたが、

それ以降は全く降る気配もなく、夜は用事があるためこれ以上待ち続ける訳にもいかず、

残念ながら企画倒れとなってしまったことを心よりお詫び申し上げます(軽く礼)



おそらく、この記事をアップした頃に降り出すのでしょうね?

「自然現象」と「人間心理」は、やはり思い通りには行かないようです。



それにしても本格的に冷え込んで参りました。

皆さん、風邪など引きませぬようお身体ご自愛下さい。

静かに粉雪が舞う夜を期待して・・。



 END



   
2014-01-15

01/14のツイートまとめ

Yuuki_Inagaki_

日本の GDP は 1997年をピークとして、その後15年間低下傾向にある。1997年は消費税が5%に増税された年。『ただの偶然』と論破できる根拠は?
01-14 21:18

節電に努めているにも拘らず、電気料金の請求額が先月の倍に。東電・・いや、日本政府をぶっ飛ばしたくなる瞬間。
01-14 20:04

今日、タモリさんが『笑っていいとも』のテーマ曲を数年ぶりに歌った。すごく懐かしく感じたのと同時に、もうすぐ終幕を迎える物悲しさもある。
01-14 19:20

3営業日連続の売り越し。
01-14 15:17

現物を利確。売りポジションは継続中。
01-14 10:04

   
2014-01-13

小説 『Y's BAR へようこそ』 第9話 【理論通りには動かないのが人間心理】

『そんなの理論的におかしいじゃん?』

半導体の製造工場でエンジニアを務める上川が、同僚と議論し合っていた。

Y's BAR には年に数回だけ、夏休みや忘年会の二次会などで来店するお客もいる。

上川もその一人で、その夜は会社の新年会の帰りに立ち寄ってくれた。



とにかくこの男、理論や根拠をとことん追求したがる。

『ねえ?マスターさあ、最近の新入社員は質問してこないからさあ、

何が解らなくて何を知りたいのか、さっぱり伝わってこないんだよっ』

『ウェファ(半導体の元)を取り扱っているんですよね?一枚あたりの単価も高いですし、

生産ラインの人間は、作業工程を間違えて割ってしまいましたでは済まされないですからね』

BAR を開業をするまでに、転職を十回繰り返したマスターが専門用語で答える。

『さすがだねェ、元エンジニア研修生。精密機械ってのは精神論で動かすものじゃないのよ。

製造ラインの部品が、たった1mm ズレただけで破損するような商品を扱ってるんだから』



その後も「半導体の奥深さ」を同僚と力説し続けた上川は、すっかりご機嫌になっていた。

『あぁ~・・・、株も理論通りに動けばいいんだけどねエ』

仕事の空き時間に、会社のパソコンで度々「株のトレード」をしているという。

成績はあまり良くないようだ。

『マスター・・俺は高値で買って、安値でブン投げる天才だっ!!』

自虐ネタがツボにはまったのか、その後ゲラゲラと笑い続けていた。

この日は「バランタインの12年」をロックでかなりの量を飲んでいた上川。

同僚が先に帰った後、マスターにサラリーマンとは違う一面を見せ始める。

『脱サラして株のトレーダーやるなんて・・マスター度胸あったねエ・・』

マスターが株の専業トレーダーをしていたことは上川も知っていた。

『度胸と運だけですよ。たまたま上手く行っただけです』

謙遜するマスターに上川が続ける。

『そんなことないよっ!!俺なんか大学出て理系の知識はそれなりに自信がある。

それなのに株って奴は、俺の分析通りに動いた試しがない。嫌になっちゃうよ・・』



少し冷静になりたかったのか、上川はチェイサーの水をグーッと飲み干した。

『各企業の「理論株価」は数字できちんと弾き出せますからね』

素早くチェイサーの水を注ぎ足してマスターが言う。

『企業分析から割安だと判断できれば、理論的にはどこで買っても利益は出るはず』

『そうなんだよっ!?だけど大きく下げると精神的に持っているのが耐えられない・・』

上川は再び、ロックグラスに手を出した。



売りが売りを呼べば、「恐怖」という名の人間心理は同じ方向へ加速して行く。

そこで一人『こんな株安、理論的におかしいよ!!何で売るんだ!?』と叫んだところで、

それが市場の出した答えなら理論はあっさりと無視され、真逆の方向へ動き続けるのである。

「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」

優良企業とて例外ではない。



『でもさ・・それでも面白いから止められないんだよなぁ、株は・・』

少しの間、黙って話しを聞いていたマスターも過去に同じような経験をしている。

理論的な考えを重んじる知識人ほど、陥りやすい罠があるということだ。

感情を持たない物は正確に分析できても、人の心だけは予想通りに動いてはくれない。

半導体の製造装置の「電気系統図」をパソコンで開き、故障の原因を追いかけていく上川が、

これまでに沢山の微細な部品のズレを見つけ出した話しは、何度も聞かされてきた。

マスターにとっては最も苦手だった作業、上川の頭の良さは十分に理解しているつもりだ。



『上川さん・・生意気かも知れませんが、僕からのアドバイスを聞いて頂けますか?』

『もちろんだよォ!!何でも言ってよ?』

静かなマスターの問いかけに、エンジニアの探究心で上川が返す。

『上川さんが、大きく下げた持ち株を保有し続けることが嫌になって、

その銘柄を安値で投売りした時に、僕はその株を購入する側にいます』

『うーん!!そうだよなぁ・・後で振り返れば、そこら辺からいつも上げに転換して、

冷静になってもう少し様子をみれば良かったって後悔したことが今まで何度もあったよ』



人間心理というものは、上にも下にも大きく行き過ぎるもの。

誰もが株を買いたくなるような「天にも昇る大幅上昇」は、その株にサヨナラを言う時。

反対に、悲観と怒号が飛び交うような大幅な下落時は、慎重に資金を投じ始めるチャンスだ。



『上川さんは僕よりもはるかに頭の良い人です。これだけは間違いありません。

それが株式投資での利益に結びつかないということは、やり方を間違えているだけなんです。

「株で利益を出す」という製造工程の微細なズレを修正できれば、僕なんか絶対に敵いません』

『うん・・そうか』

ロックグラスを傾けながらも、上川の意識はハッキリしていた。



『株式投資は、理論よりも人間心理の読み合いです。上川さんにお勧めしたいトレーニングは、

その新入社員たちが「何が解らなくて何を知りたがっているのか?」を日々洞察することです』

『人間心理を読む訓練だね?』

上川もウンウンと頷いてみせた。

『はい、新入社員が知りたがっている情報を事前予測して、

自分から声をかけて的確なアドバイスができるようになれば、

おそらく株式投資の成績のほうも正比例して良くなっていくと思います』



「理論通りには動かないのが人間心理」

ガチガチの理系人間である上川は、そのことを理論的に理解した。

『マスター、今日は本当に勉強になったよ』

カウンターに一万円札を置いて上川は言う。

『おつりはいらないよ。授業料に取っておいて』

上川の顔は自信に満ち溢れていた。



 END

   
2014-01-12

小説 『Y's BAR へようこそ』 第8話 【好奇心こそが人生の扉を開く】

「BARでオムライスを注文する」という珍事件が発生したことは記憶に新しい。

あれ以来、Y's BAR がお気に入りとなったノリ君とタケ。

最近ではカクテル各種に飛びつき、何やら色々と循環物色するようになった。



『マスター、一通りカクテルを試したら、俺達もボトル入れてみようと思うんですけど』

セブンスターの煙を人気のない所へフウーッと吐き出してノリ君は言う。

来店初日の挙動不審さは何処へやら。

今では昔からの常連客であるかのような振る舞いである。

『うん、それは君達の自由でいいと思うんだけど・・』

マスターは諭すようにやさしく話しを続ける。

『仮にウイスキーを入れるにしても、スコッチとバーボンでは香りも風味も全く違うものだし、

他にもアイリッシュやカナディアン、ジャパーニーズと主に5つに分類されているんだよ。

そして、その中からさらにシングルモルトやブレンデッドなど数多く枝分かれしていくんだ』

『うわあ、ウイスキーってビールくらいの違いしかないと思ってました・・』

ノリ君は、この日の2杯目に頼んだモスコミュールに口をつける。



『ワインだって同じ樽から抽出した物でも、熟成年数や保存状態で全く別な味になる。

だから全く同じ味のワインはこの世に2つと存在しないし種類は天文学的数字なんだ』

マスターの説明を聞いているうちに、ノリ君はますますBARの魅力に引き込まれていった。

『だからキープボトルを入れるなら、「これがいい」って心から思える銘柄に出会えるまで、

いろいろとショットで試してみるのが良いと思うんだ。』

もちろんマスターも、お酒よりも会話を楽しみたいお客には「手頃な価格のボトル」を勧める。

そのほうが飲み代の節約になるし、おしゃべりがしたいお客にもたくさん来店してもらえる。

だが、今のノリ君は純粋にたくさんのお酒に興味を持ち始めている段階。

本人が楽しめている事ならたくさんの経験を積ませてあげたいというマスターの親心だった。



隣では、マスターから借りたカクテルの本を熱心に読みふけっているタケが、

チーズ鱈をウサギのようなおちょぼ口でムニムニと食べ、相変わらず念仏を唱えている。

『おいタケえ~!?お前も会話に参加しろよっ、そんなの家でも読めるだろォ?』

タケはノリ君の顔を見やると、ニイ~ッと薄ら笑いを浮かべながら言う。

『珍しい物好きのノリ君が、1つのボトルだけ飲み続けるなんて絶対無理だね。シシシ』

すかさずノリ君がタケの頭をペチッと叩く。

『うるせえよバカ!!まだ運命の酒に出会ってないだけかも知れないだろォがっ』

一体ノリ君は、タケの頭を年間あたりどれ位叩いているだろう?

お笑いコンビのような二人のやりとりは、時に微笑ましく目に映る。

『うん、ノリ君カッコイイこと言うねえ』

マスターが会話に参加する。

『男も女も、運命の人に巡り会えるまで恋愛し続ける。それと一緒かな?』

『さすがマスター、まとめてくれてありがとうございますっ!!』



どんな雑談でも構わない。

自分の知らないことに対し、真剣に思考してみたり意見をぶつけ合えることがあれば。

分からないことを分からないままで放置することで、人間のIQはどんどん低下する。

きっかけが何であれ、好奇心こそが人間を成長させ新しい世界への扉を開いてくれる。



『俺もね・・初めてBARに入った時はソワソワしたよ』

シャンパングラスを磨きながらマスターが言う。

『19歳のクリスマスイブの日、財布の中に3万円入れてさ・・懐かしいよ』

『うおお、カッコイイですねえエ。彼女ですかぁ?』

タケが楽しそうに聞く。

『残念ながら男だよ。横浜で刑務官をしていた同級生。君達が初めてうちに来た時のように』

プッと思い出し笑いをしながらマスターが続ける。

『テーブル席に座って初めにしたことは、一杯あたりの値段がいくらなのか。

想像してたのよりも全然安くて、すごくホッとしたのを今でも覚えているよ』

『ああーっ!!やっぱりみんな最初は同じなんですねエ~』

ノリ君とタケは、マスターにもそんな時代があったことを聞いてますます親近感を抱くのだった。



初来店をBARの常連客に連れてきてもらえば、それほど緊張することもないだろう。

しかし、マスターとカウンターにいる若い二人組みは何も知らずに飛び込んでみた。

「ただの好奇心」だけを原動力に。

だからこそ、自らの足で新しい世界の扉を開けることができたのだ。

マスターは彼らを見て、やはり何時の時代でも変わらないことはあると思った。

「興味があること」「気になること」はやってみたほうがいい。

仮に恥じをかくことがあったとしても、それが一体何だというのだろう?

恥ずかしいと死んでしまうのか?恥をかくと人間の成長は止まってしまうのか?

そんなことはない。

一つだけ間違いなく言えるのは「知識が一つ増えた」ということである。

そして「それをやらなかった後悔」よりも、その先の人生はより豊なものになる。



カウンターも賑わい始めた22時過ぎ『カラン』と入り口の扉が鳴る。

『おうっ!デコボココンビ、やってんなぁ!?』

『あっ鈴本さん、こんばんわぁ』

本日7人目のお客が Y's BAR の扉を開けた。



 END

   
2014-01-11

小説 『Y's BAR へようこそ』 第7話 【お金持ちは、たくさんお金を使う人】

Y's BAR の常連客の中には、マスターに影響されて「株式投資」を始めた者が数人いる。

この日、久しぶりに店を訪れていた「まゆみ」もその一人で、

3年前にOLを辞め、現在は「株の専業トレーダー」をしている。



『マスター、柑橘系で何か美味しいの。炭酸でロングで』

常連客がメニューにないカクテルを注文することは、それほど珍しいことではない。



『まゆちゃん、トレードは調子いいかい?』

バックバーからボトルを取り出すとマスターが尋ねる。

『うん、BARで細々と飲める程度には・・ね』

ケラケラと笑いながらまゆみは嘯く。



『4月以降は、どっちに動くのか全く判らないけどねェ・・』

少し真剣な顔つきでフウッと頬杖をつくまゆみに、

ウォッカベースの炭酸オレンジ系を差し出したマスターが言う。

『株高に浮かれていないなら、まゆちゃんは大丈夫だよ』

『増税の影響は・・、こればっかりは蓋を開けてみないとねェ?』

グラスに添えてあるオレンジを軽く絞ると、まゆみはそれをグラスに落とした。



『上昇トレンドで利益が出るのは当たり前・・・か』

「地合いの良さを、己の才能だと勘違いしてはイケナイ」

これはまゆみがマスターから学び、現在も自分を戒めている言葉である。

カクテルを一口飲んでから、まゆみは話しを続ける。

『時々、私のピークはここまでなんじゃないかって不安に押し潰されそうになるんだ・・』

つい本音が出てしまうのは、まゆみとマスターの信頼関係なしでは成り立たない。

『よく解るよ・・。それが専業トレーダーであることの重みだから』

優しく語りかける「元専業トレーダー」に、まゆみは聞いてみたいことがあった。

『マスターが専業だった頃の夢とか目標って何だったの?』

即答しかけたマスターが一瞬ためらい、言葉を選ぶような様子を見せたが、

あえて言葉を修正するのを止めたかのように、簡潔な答えが返ってきた。

『・・・世界平和だよ』

以外な答えに、まゆみはキョトンとする。



『毎日、お金を右から左へと動かし続けるだけじゃあ視野が狭くなるから』

まだ夕方の18時30分を少し過ぎた頃で、お客が来店する雰囲気はなかった。

まゆみは「マスターの人生観」を聞くために、あえてこのようなタイミングで店を訪れる。

マスターはいつも通り、アイスピックで丸氷を作りながら淡々とまゆみに話しを続けた。



トレードで生計を立てている以上、生活費を捻出することは絶対に不可欠である。

ただ、目先の利益にばかり意識を奪われると、本当に目指すべき方向を見失ってしまう。

だから短期的な目標ではなく「自分が最終的に望んでいる世界側から物事を思考せよ」と。

高い視点から世界を見渡せば、自分がお金を稼ぐことよりも大切なものは直ぐに理解できる。

だからこそ、最も崇高な夢は「全世界が平和であり続けること」に辿り着くのである。



世界が平和でなければどんなビジネスも成り立たなくなり、家族も守ってあげられない。

だからこそ「本当のお金持ちは、寄付や慈善事業を行う責務がある」とマスターは言う。

お金持ち=成功者ではないが、真のお金持ちならば自分に富を築かせてくれた社会に対し、

ほんの数%でもいいから「資産の一部を還元する」という行いが出来なければいけないと。

事実、各国で飢餓に苦しむ地域の人口より、先進国で年間廃棄処分されている食料の方が多い。

つまり「人類は既に飢餓の問題からは開放されている」ということなのである。

それにも関わらず飢餓の問題が解決しないのは、食料の配給ルートや国交に問題があるからだ。



「全世界が共に手を取り合い世界から飢餓をなくす」

これが本当に達成された時に初めて、世界から戦争がなくなる。



静かな口調で話し続けていたマスターだったが、自分が話し過ぎていることにハッとする。

『まゆちゃんゴメン。すっかり話しの方向性が変わってしまったけど・・』

恐縮するマスターに、まゆみは首を横にふってみせた。

『そんなことないよ。すっごく勉強になる』

誰でも収入に見合った金額であれば寄付をすることは可能だし、

こうして大好きなお店でお金を使うことも、立派な「社会への還元」なのだ。



「お金をたくさん使う人のところにお金は戻ってくる」

この言葉の意味が、ほんの少し解ったような気がしたまゆみだった。

『そう考えると、何だかトレードに対する考え方も変わってくるね』

マスターの話しに聞き入り、まゆみのグラスはすっかり汗をかいていた。



「目先の利益に意識を奪われない」

今夜は再び、マスターに大切なことを一つ教えられた。



ふと、まゆみの前に新しいコースターに乗ったロックグラスが差し出される。

『まゆちゃん、俺の長話のせいでお酒を薄めちゃったから、これサービスね』

マスターがシェイクしていたのは、ウォッカベースのカクテル「カミカゼ」だった。

『マスターありがと。これ飲んで、明日もミラクルトレードしちゃうから』

「カミカゼ」を含んだまゆみの口元に、ライムの爽やかな香りが広がった。



 END

   
2014-01-11

01/10のツイートまとめ

Yuuki_Inagaki_

『投資家は時間を味方につける』『トレーダーはスピードを味方につける』同じ株式市場に身を置きながらも、両者の売買スタイルは全く異なる。時代の変化に応じて両方にスイッチできることが望ましい。
01-10 19:24

Time and speed. Either is always used effectively.
01-10 19:09

【30%の買いポジション】【10%の売りポジション】連休中は持ち越しです。米雇用統計はどちらに転ぶか?
01-10 17:50

『外はこんなに寒いのに、どうして俺は毎日走りに行くんだろう』そう呟いた俺に嫁が言う。『アホだから〜』我が家にはドリームキラーがいる。
01-10 16:30

   
2014-01-10

01/09のツイートまとめ

Yuuki_Inagaki_

I don't fight against a hedge fund. That is, it will move to other companies tomorrow.
01-09 23:10

『辰巳天井、馬尻下がり』という相場の格言がある。格言は経験則でもあるから当たりやすいと言われているが、やはり年末に向けて株価は下がって行くのだろうか?例えオカルトでも、人間心理は立派な根拠になってしまうのが怖いところ。
01-09 20:51

最低でも50%以上の勝率は必要。その根拠を明確に説明できない場合は、運任せのギャンブルでしかない。根拠が明確であれば、撤退するタイミングも判断できる。
01-09 19:40

人間が恐怖を感じる原因のほとんどは、それに対しての知識がないから。正しい情報を手に入れた瞬間に、恐怖だったことが娯楽に変わることもある。
01-09 18:20

明日のSQ は下振れしそうな感じ。安値と高値で両方建ててあるけど。どうなるかな?
01-09 15:33

   
2014-01-08

小説 『Y's BAR へようこそ』 第6話 【魅惑のテキーラ】

Y's BAR を訪れる常連客は、主に3つのタイプに分類される。



「1つ目」は知識人。

本当に頭が良いなと感心させられるお客さんもいれば、

本人が意図しているかはともかく、嫌味なインテリタイプに分かれる。

「2つ目」は純粋にお酒を愛しているお客さん。

お酒の知識に関し1つ目のタイプにも当てはまるが、

カクテルやウイスキー等の話しで盛り上がれる人達だ。

「3つ目」は社交的でおしゃべりが大好きなお客さん。

お酒の飲み方は様々だが、コミュニケーション能力に長けている。



では、今カウンターに座っている「通称ケンちゃん」はどのタイプだろうか?

『マスター、テコニックをトニックウォーター抜きで。プププ』

「テコニック」とは「テキーラトニック」を略した造語である。

テキーラをトニックウォーターで割り、レモンやライムを添えたカクテルだ。



『ケンちゃん、テキーラはクエルボのシルバーでいいのかな?』

この様なやりとりはいつものこと。

最近のマスターはあえて普通に尋ねる。

『ういっす!ストレートでくらさいっ!!』

敬礼のポーズを作りながらケンちゃんは答えた。



何故、彼は始めから素直にそう言わないのだろうか?

カクテルの知識を人並みに持ち合わせているのは話せば判る。

しかし、決して知識をひけらかしているようなタイプではなく、

「まわりくどい頼みかた」をすることでマスターと「言葉遊び」をし、

毎回このようなやりとりを楽しみにくるという20代の青年なのである。



『ケンちゃん、この前のオーディションはどうだったの?』

テキーラをストレートグラスに注ぎながらマスターが尋ねる。

『いや~っ・・・また駄目でしたよ~』

ケンちゃんは、イスからずり下がったギターケースを立て直しながら答えた。

東北で漁師を営む実家とは、3年以内に結果を出せなければ帰るとの約束をして上京、

現在はアルバイトをかけもちしながら、東京のライブハウスなどで腕を磨いているそうだ。



そして、Y's BAR でケンちゃんがテキーラにこだわり続けているのには理由がある。

それはこの店に通い始めた頃、マスターから聞いたテキーラにまつわる話しからだ。



『スティービー・ワンダーは、レコーディングで喉の調子が悪いとテキーラを飲むんだって』

『え!?どうしてテキーラを飲むんですか?』

不思議そうに尋ねたケンちゃんにマスターは話しを続ける。

『本人曰くストレートでキュッと飲むと、喉が開いて声が良く出るようになるんだと』



もちろん医学的根拠などはマスターにも解らない。

それでもスティービーほどの大物ミュージシャンがやると、何だかカッコイイ。

そう思って話したマスターだったが、それがケンちゃんの「儀式」となってしまった。



『くう~っ!!喉がカァ~ッとなるっ!』

ケンちゃんはしかめっ面で飲み干した。

『ケンちゃん・・余計なお世話だけど、大事な喉を潰さないようにね』

心配するマスターに、ケンちゃんは親指を立てて答える。

『大丈夫っす!!これが ROCK っすから・・ストレートだけど』

そのボキャブラリーを、是非とも音楽活動に生かして欲しいものだ。



テキーラは、メジャーデビューを夢見るケンちゃんにとって、

「夢を叶える魔法のお酒」なのかもしれない。

彼の成功を願いつつ、マスターはそう思うのだった。



 END

   
2014-01-07

小説 『Y's BAR へようこそ』 第5話 【創作することの大切さ】

『マスター、いつものヤツ頼むよ』

『はい、いつものですね?社長』

Y's BAR には、社長と呼ばれているお客さんが何人かいる。

町工場などの経営者だから「社長」という、よくありがちな理由だ。



『お待たせしました』

マスターが差し出したのは「白ワインのオロナミンC割り」というもの。

お店には幾つものオリジナルカクテルが存在するが、これはマスターの考案ではない。

ドリンクをオーダーした社長本人である。

『俺は酒があんまり強くないから、これが甘くて調度いいんだ』

そう言うと社長は、美味しそうにチビリと飲む。

この飲み方は、昨年のクリスマスに家族で白ワインを飲んだ際、

余ったオロナミンCで割ってみたところ、以外に美味しかったからというもの。

『氷で割ったら水っぽくて不味いけど、これなら度数も下がるし飲みやすい』

そう話しながら、社長は少しずつ味わっていく。



『初めて注文を受けた時は驚きましたよ』

グラスを磨きながらマスターは話しを続ける。

『他のアルコールでも試してみましたが、予想以上に良く合いますね』

『いやあ、ワイン通の人達には勿体ないって怒られちゃいそうだけどさぁ』

照れくさそうに話す社長にマスターは言う。

『そんなことはありませんよ。本人が一番美味しいと思う飲み方が良いんです』



新しいカクテルを生み出すことは、新しいお酒を生み出すということであり、

「美味しいお酒を造る」という行為に正解が一つしかない方がおかしいのだ。



この世には「偶然の産物」というものがある。

失敗作からヒット商品が生まれたり、偶然の掛け合わせから新たなる発見を得たり。

何事も『それはおかしい』と決めつける前に、一度試してみるのも悪くないだろう。

仮に何の成果も得られなかったとしても、少なくとも反面教師にはなった訳で、

「このやり方では駄目だった」という事実確認が取れただけでも価値はある。



一個人が自宅でひっそりと楽しんでいた「マイブーム」が、

実は歴史を動かすほどの大発明に発展するという可能性は否定できない。

「創作すること」は即ち、人類の進化の歴史を物語っているということだ。

人が生み出し、誰かに伝え、それを誰かがまた受け継いでいく。

地球はこうして絶えず動き続け、これからも歴史を刻み続けていくのだろう。



一杯のお酒にも人の数だけドラマがある。

次は、一体どんな「酒場の詩人」が来店するのだろうか?

素敵な出会いを楽しみにしつつ、今夜も Y's BAR に明かりが灯る。



 END

   
2014-01-06

小説 『Y's BAR へようこそ』 第4話 【大発会 2014】

本日2014年1月6日(月)

日本の株式市場は新年初取引日「大発会」を迎えた。

日経平均株価は、前営業日比382円43銭安の1万5908円88銭で取引を終了。

今後の日本を暗示するかのような嫌な幕開けとなった。



Y's BAR でも、マスターが開店準備をしながら本日の終値をチェックしていた。

『うーん・・・、海外の株安に引きずられているな』

もちろん昨年末までの株価連騰で、過熱感から利益確定の動きがあるのは当然ながら、

やはり初値としては喜ばしいものではなかったようだ。

日本はまだまだ、アメリカや中国の市場動向に影響されやすい。

世界的にみても出遅れている日本株が、独歩高を演じる日は果たして訪れるのだろうか?



Y's BAR のマスターが株の専業トレーダーだったことは、

お店を訪れる一部の常連客以外にはあまり知られていない。

BAR の開業資金も、トレードから捻出したものである。

現在はお店の経営があるため専業からは卒業し、

中~長期スパンでの投資のみを行っている。



マスターからのアドバイスを参考に株式投資を始めたお客も数名いる。

中には昔のマスター同様「専業トレーダー」に転身した者もいるようだが、

それに関する記述については、また別の機会に譲るとしよう。



最後になるが、マスターは2014年の日本市場をどう読んでいるのか?

率直な意見を聞いてみた。



以下は、マスターの意見である。



私が思うに、前半の山場は2~3月末までの決算・配当取りの時期。

それをピークに4月の消費増税をきっかけに、どこかで必ず腰砕け状態になる。

何月何日にそれが起こるかは、プロでも的中させるのは難しい。

それでも私は、4~8月辺りにかけて今年の底値を付けに行くと読んでいる。

前半で引き上げた資金を投ずるなら、夏から秋にかけてがベストかもしれない。

もちろん、市場は予想通りには動いてくれないもの。

くれぐれも自己責任で判断して頂きたい。

この私でさえ、決して例外ではないのだから。



それでは皆さま、今夜も「Y's BAR」 でお待ち致しております。



 END

   
2014-01-05

小説 『Y's BAR へようこそ』 第3話 【オムライス(後編)】

ドシャ降りの夜、Y's BAR へ迷い込んできたノリ君とタケ。

彼らが入店してから30分ほど経過していた。

小鉢に添えられたナッツとあられをカリカリとつまみながら、

ノリ君は熱心にメニューを読み続けているタケの方をボーッと眺めていた。



『あ~、腹減ったなぁ・・タケ?』

ノリ君が店の外に目をやると、入店時に比べて雨の降り方は少し落ち着いていた。

『ったくよォ、お前がキャバクラ行きたいとか言い出すから逃げ遅れたんじゃねえか?』

相変わらずメニューを読みながら念仏を唱えているかのようなタケを尻目に、

ノリ君は二本目のセブンスターに火を付けると話しを続けた。

『タケ、これ飲んだら行くぞ。帰りに牛丼おごれよなぁ?』

全く返事をしないタケにイライラを募らせていたノリ君が、

『お前なあ、人の話し聞いてんのかよォ!?』

と言いかけたのと同時に、ムクッと顔を起こしたタケがマスターに言う。

『あのォ、オムライスとかも食べられるんですか?』



『・・・!!??』

カウンターで左端に座る鈴本と、右端に座るノリ君がタケを見る。

と同時に、ノリ君がタケの額をペチッと叩いた。

『お前バカじゃねエのか!?ある訳ねえだろォォ!!!』

『痛いよぅノリ君・・だってさぁ、一番最後に書いてあるコレ読んでよォ!?』

「フードメニュー」の最後の欄には、こう書かれていた。



*【裏メニュー】とりあえず頼んでみて下さい(混雑時はお受け出来ない場合あり)



「恥かかせるんじゃんえよ顔」のノリ君に必死で食い下がるタケ。

一部始終を聞いていた鈴本が、とうとう堪えきれずに『プッ』と吹き出した。

『君達、BAR へ来るのは初めてかい?』

鈴本のやさしい問いかけに『はぁ・・』と拍子抜けしていた二人が答える。



『BAR はお酒がメインなのは、もちろん知っていたと思うんだけど?』

『確かに』という顔で頷く二人に鈴本は続ける。

『貸切なんかで事前予約しておけば、料理なんかも予算に応じていくらでも用意できる。

けれど、通常はナッツ類のような乾き物やチーズみたいな簡単なおつまみだけなんだよね』

(ほら見ろ、バカ)そんな顔でタケを見るノリ君、そんな二人にマスターが話しかけた。



『チキンライスだけは、冷凍食品の物になっちゃうけど・・』

『はっ??』という顔でキョトンとしている二人にマスターは、

『二階が自宅だから、タマゴ取ってくるよ』と、あっさり承諾。

『作るのかよォォ!!??』

思わず鈴本からの突っ込みが入る。



『晴さんも、何度かパスタ食べているじゃないですか?』

マスターは表の看板の照明を落とすと、

『裏メニューっていうのは、こういう日のためにあるんです』

『それに食材と時間がある限り、僕はお客さんのリクエストに応えますよ』

そう答えると鈴本に店番を頼み、マスターは二階へ上がって行った。



「BAR でオムライスを食べる」

おそらく普通の利用者なら考えたりはしないだろう。

しかし、常識に囚われていない人間の発想はいつでも斬新である。

素晴らしい「ビジネスプラン」とは、いつもこの様なきっかけで誕生するのだ。



カウンターの中央ですっかり打ち解けた三人は、

マスター特製のオムライスを食べながら1時間近く会話を楽しんだ後で解散した。



『またおいでよ、今度はウイスキーのこと教えてあげるからさ』

ようやく小降りとなった店の出口で、鈴本が二人に言う。

『はい・・なんだか、今日は楽しかったです。ありがとうございました』

ノリ君が嬉しそうに答える。

デコボココンビと鈴本は、それぞれ逆の方向に向かって歩いて行った。



数日後、再びアルバムを持って来店した鈴本。

最初のページには、カウンターとバックバーのボトルを背景に、

通常ならば観ることはないであろう「斬新な作品」がそこには写し出されていた。

『うん、面白いですね。晴さん・・タイトルは何ですか?』

鈴本は満足気な表情を見せながら答えた。

『もちろん、【オムライス】だよ』



 END

   
2014-01-04

小説 『Y's BAR へようこそ』 第2話 【オムライス(前編)】

その夜はひどい悪天候に見舞われていた。

Y's BAR の店内もひっそりとし、ジャズと雨音がコラボレートしている。

『平日のど真ん中にこの天気じゃあ、もう今夜は早仕舞いだね』

カウンターの左端に座っていた鈴本が、ロックグラスの丸氷をカラカラと回しながら言う。



『本当ですね。今夜の日当は晴さんのおかげです』

プロのカメラマンである鈴本が、プライベートで撮影したアルバムを手にマスターが答える。

『でも晴さんの写真をゆっくり観る時間も頂けましたし、悪天候もたまには良いもんですね』

『いやぁ俺なんてボトル入れちゃえば、それ以外はたいしてお金なんか掛からないからねエ』

鈴本は恐縮しながら答える。

『マスター、たまにはチーズの盛り合わせでも頼もうかなぁ』

『お気遣い頂いてありがとうございます』

そんな会話をしている最中、扉がカランと鳴り雨音が一瞬大きくなる。

小走り気味に駆け込んできた雰囲気の男二人が、雨水を払いながら来店した。



『いらっしゃいませ。表はひどい荒れようですね』

初めて見る20代半ば風の男性客二人にマスターは静かに話しかけた。

カウンターの右端に腰を掛けると、何やらソワソワと落ち着かない雰囲気の二人。

この悪天候、おそらく入る店を選択する余裕もなしに逃げ込んで来たのだろう。

カウンターに座る常連客は殆ど開くことのないメニューを手に取りマスターが差し出す。

『何か飲まれますか?』

「ノリ君」と呼ばれていた長身で細身なほうが先に口を開く。

『あ~、生ビールで』

一方で「タケ」と呼ばれていた少し太めの体型をしたほうは、

メニューと睨めっこをしたまま、なかなか飲み物を決められないでいた。

『あ、すみません、とりあえず生二つでいいです』

しびれを切らしたノリ君がマスターに言った。



『お前何やってんだよっ、とりあえず頼んでからゆっくり選べばいいだろうがよっ!?』

小声でタケに文句を言うノリ君だが、四人しかいない店内では話しが全て筒抜けである。

『ノリ君でもさあ~、酒の種類すげえいっぱいあるんだよ・・』

マイペースなタイプのタケに、少しせっかちなタイプのノリ君。

お酒は飲むがBARには不慣れなのだろう、それでもマスターや鈴本は余計なお世話はしない。

誰にでも『初めての体験』はある。

そこで失敗し、時には恥をかき、人から学んだ経験が『知識』となっていくのだから。



ビールで乾杯し、少し落ち着いてきた雰囲気のデコボココンビ。

ノリ君はセブンスターを吹かしながら、相変わらず店内をソワソワとチラ見。

一方のタケは生ビールを半分程度飲んだ後、またしてもメニューを凝視し続けていた。

そしてこの日、最初で最後の『珍事件』が発生することになる。



* 第3話へ続く



 END

   
2014-01-03

小説 『Y's BAR へようこそ』 第1話 【夢を見る人、夢を叶える人】

『マスターはさぁ、どうしてBARの経営を始めようと思ったの?』

何気ない鈴本の問いかけに、アイスピックで丸氷を整えていたマスターの手が止まる。

『それは単純な理由ですよ』

新しい丸氷に入れ換え、鈴本のボトル『ファイティング・コック15年』をロックグラスに注ぐと、

それを3回ほどゆっくりとステアし、コースターにグラスを置いた後マスターは話しを続けた。



『晴さんは、どうしてカメラマンになったんですか? 理由は僕と同じだと思いますよ』

一つの物事に心から情熱を注げる人間ならば、誰もが納得できる単純で純粋な理由がある。



『うーん、そうかぁ・・。やっぱり好きなことしか続けられないよね』

鈴本が注ぎたてのファイティング・コックのグラスを持ち上げると、

頭上のライトに照らされて、赤褐色の液体は静かに波打っていた。

『Y's BAR 』の常連客の一人、鈴本晴彦はスポーツ新聞『真正スポーツ』の記者で、

これまでに数多くのスクープ写真を撮り続けてきたプロのカメラマンである。



『俺は〇〇になるって、宣言するだけなら簡単ですけどね』

マスターは続けた。

『それでも本気の人間は勝手に始めますよ。本当に大好きなことは』

『そうそう、俺も機会があれば・・みたいな言い方をする奴の中で、

本当にそれをやり始めた人間なんて、今までほとんど会ったことがないよ』

鈴本もマスターに続いて言葉を返す。



夢を見る人、夢を叶える人。

両者の違いは『行動を起こせなかった人』か『行動を起こした人』か、それだけなのかもしれない。

東大のエリートが、その知力でどれほど素晴らしいアイディアを思いついたとしても、

『机上の空論』で終わっているうちは、永遠に成果を得られる日は訪れないのである。



『頭の良い人間より、度胸のある人間のほうが上手く行くことが多い』

グラスを磨きながら、マスターは補足して話しを続けた。

『ホリエモンこと堀江貴文くんが、かつてそういうコメントを残しています』

『うん・・、そうかも知れないね・・・。マスターも飲んでよ、良かったら』

鈴本はそう言うと、4杯目のグラスをグイッっと飲み干した。

『一杯ご馳走になります』

マスターがストレートグラスを取り出したところで、店の扉がカランと鳴り響いた。



『いらっしゃいませ。Y's BAR へようこそ』



 END

   
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